ヴィンテージファブリックの魅力とデザインの歴史+50s復刻生地紹介

50sヴィンテージファブリック

こんにちは、趣味のインテリアコーディネーター MINEOです。
ブログを始めてちょうど3ヶ月、そして40本目の記事なので、大好きなヴィンテージファブリックについて書きます。

たまたまタイミングよく海外オークションで購入した50年代のヴィンテージファブリックが届いたのが嬉しいからなんですけどね(笑

いつも突然の海外郵便に驚くのは私です。

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ミッドセンチュリー期のヴィンテージファブリックは今尚、色褪せない魅力を放つ

私が魅了され続けている1950〜60年代のヴィンテージファブリック、人気の柄は現在でもある程度の高値で取引されています。

すごくマニアックな世界・・・

1950年代のヴィンテージファブリックを見て・触れて感じる魅力

  • 見ると古い物だと分かるけどモダンさも感じる
  • 摩訶不思議なデザイン
  • 何だかゴージャス
  • 手づくりの質感
  • 豊さを感じる
    etc

個人的感想の羅列は、お読みいただいている方にとって特に有益ではないので早々にやめます。

ただ、冒頭でも述べた通りそこそこの価値で取引されていることから私と同様、魅力に取り憑かれている人は少なからず存在することがわかります。

私は、そんな魅力を纏ったヴィンテージファブリックの「魅力の所以」をかねてから知りたいと思っていました。

以降では参考書籍の情報を踏まえ、拙いながらその魅力を紐解いて行きたいと思います。

時代が産んだ魅力

ここからは、ヴィンテージファブリックに使われているパターン(デザイン)について、大変素晴らしくまとめられている書籍「vintage patterns 1950s」の力を借りて魅力を紐解いて行きたいと思います。

書籍によると、私が惹かれてやまないパターンは以下の4つに分類されます。

1950年代のファブリック・テキスタイルのデザインパターン
  • Abstract 抽象化されたパターン
  • Artistic Licence 美術を模したパターン
  • Kinetic 活動的なパターン
  • Domestic 家庭内を表現したパターン

この分類と解説は本当に納得感がありました。

パターンをひとつづつ解説

Abstraction 抽象化されたパターン

50sヴィンテージファブリック

書籍には、1950年代は抽象芸術の時代であり、ファブリック、テキスタイルにもその影響が色濃く反映されていると書かれています。

50年代のヴィンテージファブリックの摩訶不思議なデザインはここから来ているのか!と膝を打つ納得感でした。

抽象化は「写実的ではなく、モチーフの中心的な要素のみを抜き出して強調する」というのが私なりにしっくり来る解釈ですが、おそらく大きく間違えてはいないと思います。

今でこそ抽象的なデザインはそれほどユニークな物ではありませんが、抽象芸術が一般化しつつあった当時、多くの試行錯誤で生まれたデザインには相当な熱量が込められていたのではないでしょうか。
中には抽象化し切れていなかったり、様々なせめぎ合いがあったりして独特のデザインが生まれたのではないかと想像してしまします。

50sヴィンテージファブリック

Artistic Licence 美術を模したパターン

50sヴィンテージファブリック

ファブリック、テキスタイルデザインにおいて、美術は基本的な構成要素であると書籍では述べています。
ですから、当時アメリカを代表すると言われていた画家、ジャクソン・ポロック作品の様な美術の表現も当時のパターンに取り入れられました。

具体的には、ジャクソン・ポロックが行った「ドリッピング」(床に置いたキャンバスに絵筆から垂らした絵具で無意識的に絵を描く手法)で描かれた様な、抽象的でありランダムなデザイン。

参照元:Google検索結果

ヴィンテージファブリックを見ていつも「もはやアートだ」と感じていた理由をスムーズに理解できました。

ヴィンテージファブリック

Kinetic 活動的なパターン

50sヴィンテージファブリック

エネルギッシュで進化のスピードが早かった1950年代、ジェット時代へ移行する期間では、その時代に合った絵画や彫刻が生まれたと書籍にあります。

中でも代表的な作品は、アレクサンダー・カルダーのモビール。
目にしたことがある方も多いと思いますが、繊細なワイヤーと有機的なシェイプのプレートが組み合わさったモダンなデザインです。

参照元:Google検索結果

そしてファブリックやテキスタイルでもこう言ったテイストのパターンは多く作られています。

50年代マニアが特に好むデザインもこれに類します。
いわゆるアトミック柄ですね。



また、先程ご紹介したモビールに象徴されるワイヤーを用いたプロダクトは1950年代に多く見られ、大変魅力的。
見つけるとついつい集めてしまいます。
ワイヤーを使ったインテリアアイテムもいつか記事にしたいと思います。

Domestic 家庭内を表現したパターン

50sヴィンテージファブリック

1950年代の消費者文化には女性が欠かせない、そして「家」に重点が置かれる様になったと書籍で述べられています。

そんな「女性+家」で求められていたファブリックやテキスタイル、壁紙で欠かせなかったデザインがドメスティックなパターン。

ドメスティックなパターンでは、「花瓶」「ボトル」「植物」「家具」「人物」「食器」が多くモチーフになっています。
文字通り家庭内にある物がそのままデザインの要素になっている訳ですね。

たしかに「ボトル」がモチーフになっているウォールデコやファブリックはミッドセンチュリー期に非常に多いです。

私もいくつか持っていて、なぜ似たモチーフが多いんだろう?と考えていたのですが、ものすごく納得できました。

壁に掛かっている飾り棚にボトルモチーフがあります

当時、家と家庭を大事にしていた女性たちに人気のモチーフだったわけですね。

当時の豊さを感じる手作業の技

好きな動画をご紹介します。
この動画では、1955年のテキスタイル制作現場を垣間見ることができます。

Fabric Painting And Printing (1955)

手間を惜しまない手作業での制作です。
独特の質感と温もり、そしてゴージャスな雰囲気はこの手作業があってこそなんですね。

50sヴィンテージファブリック
耳の部分には「HAND PRINT」の文字

そして、もう一つ動画をご紹介。
こちらは家具の紹介がメインですがファブリックが映り込んでいて非常に参考になります。

Modern Furniture (1958)

家具もファブリックも垂涎のデザイン。
こんな空間に埋れたい・・・。

ヴィンテージファブリックは家具にも負けない存在感が魅力

これまでご紹介してきた通り、1950年代のファブリック・テキスタイルデザインには独特の存在感が宿っています。

ですから部屋に、例えばクッションなど1アイテムでもあると一気に空間をユニークで魅力的に演出をしてくれます。もちろんカーテンなどの大面積であれば、より効果的です。

インテリアをヴィンテージな雰囲気に仕上げたい場合、家具より先に手を付けてみても面白い領域です。

私の個人的な感覚になりますが、ヴィンテージファブリックが空間に与えるインパクトは、ジョージ・ネルソンデザインで非常に人気の高い「ボールクロック」や「サンバーストクロック」が壁に掛かっている状態と同程度の強さだとイメージしています。

アートでもあるヴィンテージファブリックは文字通りアートとして扱える

前半、書籍で1950年代のテキスタイルデザインを紐解いた通り、そのデザインはもはやアートです。

ですから、ヴィンテージファブリックをカーテンやクッションなど、実用的に使用する以外にも「そのものを飾る」という使い方も大いにあると感じています。

50sヴィンテージファブリックを額装

実例として、私は玄関に華を添えるためにヴィンテージファブリックを額装して飾っています。
ファブリックパネルはインテリアアイテムとして確立していますので、特に珍しい使い方ではないかもしれませんが、あえてフレームのある額に収めることでアートとしての存在感が際立ちます。

ヴィンテージファブリックの商品価値は上がると考えられる

60年を超えて愛されるヴィンテージファブリック、私は今後も同時期の家具と同様に価値のある存在として存在し続けるとのではないかと考えています。

懸念事項はその耐久性

木製や金属製の家具などに比べ、繊維は実際のところどの程度長く存在できるのでしょうか?
科学的に正確なことはわかりませんが、イメージとしては木製や金属製のプロダクツよりも劣化の度合いは大きいと感じます。
そしてリペアの難しさもあるかと。

ですから、この先いつまでヴィンテージファブリックが受け継がれていくのか?私はコレクションし始めた当時から何故か強く考えています。
私が心配をしたところでどうにもならないのですが(笑

ともかく私が所有している物は大事に扱いたい所存です。

ヴィンテージファブリックの耐久性についてDry Bones(ドライボーンズ)の社長よりコメントをいただきました!

Instagramでもこの記事をシェアしたところ、なんと50s系アパレルブランド「Dry Bones」の社長よりコメントを頂きました!

Dry Bones社長のコメント
Dry Bones社長コメント
正に問題は耐久年数なんですよね〜。特に黒地は色を定着させる為に長時間高温で熱するので繊維が痩せてしまい、劣化が早いんです。ウチが数年に1柄でも復刻させているのは、そういった理由が大きいです。

ヴィンテージウェアの復刻又はリデザインで欠かすことのできないブランド、Dry Bones社長のお言葉はさすがに知識と重みが違います。
やはりヴィンテージファブリックの未来は私の予想通りということなのでしょう。

社長の仰る通り、貴重なテキスタイルデザインを復刻し、少しでも多く後世に残していただきたいものです。

社長、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ドライボーンズの生地はネットでも購入できます!

ヴィンテージファブリックの魅力まとめ

  • ヴィンテージファブリックはもはやアートである
  • 空間をユニークに彩る優秀なアイテムである
  • ヴィンテージファブリックの価値は揺るがない

ここまでお読みいただいた方がいたとしたら、本当にありがとうございます。
強烈に自己満足な記事となりました。

ただ、過去の自分に向けた演説だとしたら有意義でした。
特に時代的背景とデザインの関係性を明確にイメージできる様になったことは大きいです。

今後もミッドセンチュリー 期のデザインを愛し続ける活力にもなりました。

この発信が好みの似た方に少しでも届けば幸いです。

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