アイリッシュマン|50s・レトロファッション&セットが最高

現在Netflixで配信中の「アイリッシュマン」の魅力を、ストーリーとは少し違う視点でご紹介する記事です。

アイリッシュマンはストーリーもさることながら、その時代背景をリアルに表すファッションやセット、車なんかもとても魅力的。

そんな、ストーリー+αで楽しめるポイントをまとめました。

スポンサーリンク

アイリッシュマンの魅力|ファッション編

アイリッシュマンで描かれる主な時代は1950年代〜1970年代。
時代時代で変化するファッションも非常にリアルに表現されています。

ジャケット・スーツ

金にまみれた悪い大人がたくさん出てくる映画なので、スーツやジャケット着用のシーンが多いです。
かなり分かりやすいその年代感が出る衣装が多く、レトロファッション好きの方は非常に楽しめると思います。

この画像のジャケットなどは40年代から50年代初期に流行ったデザインに見えます。
いやーカッコいい!

ネクタイ

スーツ、ジャケットのシーンが多いので自ずとネクタイもたくさん出てきます。
これがまたその時代の流行が表現されていて素晴らしいです。

50年代のネクタイはコレクターがいるほど、そのデザインがユニーク。
当時流行したファブリックなどと同様に抽象的な柄が派手にあしらわれていておもしろいんです。

そして60年代になれば少し細くなり、柄にも変化があります。

過去を描く映画なのですから当然なのかもしれませんが、こういった細部へのこだわりが感動的です。

シャツ

シャツのデザインも時代を強く表します。

50〜60年代のシャツは開襟シャツが多く、また素材はレーヨン(ギャバジン)が多く使われていました。

画像のような開襟シャツは「イタリアンカラー」というデザイン性の高い襟で、ビンテージ古着市場でも価値ある存在です。

こういったディティールを目にすることができる映画もそう多くないので非常に参考になります。

こちらのシャツも当時感たっぷり!
襟は一般的な開襟シャツタイプですね。

そして、左後ろのおじさまは開襟シャツとスウィングトップの組合せ。
この普通っぽい着こなしもヴィンテージファッション好きには魅力的な演出です。
こんなこと超一流のスタイリストに言うことではありませんがめちゃくちゃハイセンスですね。

予告編のキャプチャなのできちんと写っていませんが、本編のボウリングシャツのシーンも非常に良かったです。
所謂、刺繍入りのボウリングシャツではなく、普通っぽいシャツなんですがそれがまた当時のリアルを感じさせてくれて最高でした。

革ジャン

この革ジャンの着こなしは非常にかっこいいですね。
中のチェックの開襟シャツももろに50sスタイル!
シャドウチェックというところが堪らないし色も絶妙ですね。

革ジャンのディティールも最高。
スポーツジャケットかカーコートでしょうか。
この手のシンプルなモデルはレトロなアパレルブランドで復刻されていたりします。

メガネ

アイウェアも時代を表す重要なアイテム。
ブロウタイプや黒縁のメガネ着用シーン多く出てきます。

スポーツジャケット&キャスケット

50年代はこういったチェックのスポーツジャケットも流行ったようです。
ビンテージ古着市場でも人気が高く結構高価です。

そしてキャスケット帽と合わせている辺りもかなりそそられます。
キャスケットは現行のビンテージ系アパレルでもよく取扱われていて、コーディネートに取り入れると一気にレトロ感が出て使いやすいアイテムです。

気になったので衣装関係者を調べてみた

Costume Surpervisor

David Davenport | Costume and Wardrobe Department
Known for: Adjustment, Vanilla Sky, West Side Story

Costume For Mr. De Niro(デニーロ専門の人がいるんですね!)

Monica Ruiz-Ziegler | Costume and Wardrobe Department, Costume Designer, Additional Crew
Known for: Heist, Hanna, Killing Season

Set Costumer

Vern Malone | Costume and Wardrobe Department, Costume Designer
Known for: Okja, The First Purge, West Side Story

ちょっと調べきれなかった方もいましたが、検索できる方は名だたる映画で活躍されています。

アイリッシュマンの魅力|車・セット編

もうコレ、車を見せるためのシーンですよね(笑
こういった世界観が好きな層はストーリーを気にせず観てしまうはず。

ボウリング場のこの色使い。
ミッドセンチュリー好きには堪らないセンスです。
非常に参考になりますね。

ストーリーもさることながら、ファッションや車、ロケーションにこだわりきることで、幅広い層を満足させていることがよく分かります。

アイリッシュマンと同じくマーティン・スコセッシ監督作品である「グッドフェローズ」でも衣装や世界観の再現に全く同じ感想を抱きました。

また、音楽もものすごく魅力的!
劇中で使われている楽曲をまとめてみた記事もありますので是非ご覧ください。

そして、尋常ではないお金がかかっているなと思ったので調べてみると
製作費は1.4億ドルとのこと。

1.4億ドルは日本円に換算すると

約154億1,850万2,203円(2019/12/2現在)

絶句ですね(笑

でもこの元が取れる(はずな)わけですからNetflix恐るべし。

コメント

  1. 乗松完冴 より:

    なぜ1.4億ドルを日本円に換算すると約1533億になるんですか?単純計算すると150億円じゃないんですか?桁違いますよ?

    • MINEOMINEO より:

      ご指摘ありがとうございます。
      仰る通り一桁間違えておりました。
      申し訳ありません。
      訂正いたしました。

タイトルとURLをコピーしました